大学生協のホウレンソウ(タイの生産者支援)

 チェンマイの子どもたちとの交流
授与式が終わって、みんなと遊びました。子どもたちの笑顔が印象的です。
屈託のない明るさに励まされます。
鶴 シャボン玉
視察団のお姉さんたちと一緒に鶴も折ってみました。 シャボン玉もキラキラしていますが、子どもたちの笑顔にはチョット負け気味?

 生産者支援のスカラシップ授与式
スカラシップ 記念撮影
授与式の風景です。 講堂に集まって記念撮影(^_^)v

 タイのホウレン草の農場です
タイの北部、チェンマイからさらに車で1時間あまり山岳地帯に行ったところに農場はあります。
標高は1,200m。どこか日本の山村に似た、たたずまいです。
チェンマイのホウレン草畑  

 皆さんいっぱい食べていますか?食堂のほうれん草!
2003年5月それまで輸入していた“中国産ほうれん草”の禁輸処置(残留農薬の関係)がとられたことで、直ちに中国以外からの商品調達が求められ、日本への輸出実績のなかったタイに着目したのが始まりです。
チェンマイのホウレン草畑  
タイへの着目理由は
(1)タイ北部山岳部(チェンマイ周辺)の冬季の気候はほうれん草の栽培に適しており、ほうれん草の栽培が可能であること。
(2)収穫後の加工コストは中国に比べ高コストとなるが、タイの冷凍技術は高く、安定的に高品質の冷凍ほうれん草の調達が可能であること。
(3)タイ北部の山岳部は、多くの少数民族が暮らしていたり未就労児童が多いなど、社会資本の未整備や教育水準の低さなどが影響してタイの中でも低い経済社会水準にあり、大学生協のほうれん草栽培が「農地整備、雇用創出、換金作物の栽培拡大」につながり、ひいては地域経済や社会の発展に貢献できる可能性があること。
(4)この地域では過去に麻薬の原料であるケシが違法栽培されており、ほうれん草栽培が「ケシ栽培に対するタイ国政府当局の法執行の強化による、遵法の換金作物栽培への転換」にも貢献できる可能性があること。
などがあげられます。
そして、現地で生産・加工を依頼するパートナーとして、
「生産者との公正な取引と事業を通じた雇用の創出と貧困層の救済」
「生産者技術支援を通じた、生産者育成、教育への貢献」
を会社の理念として掲げている“SWIFT社”という加工会社を選び、生産をスタートしました。
2016年現在、未就学児童は減っていますが、まだ社会資本の整備が遅れていたり、国から配分される教育予算が十分ではない等の影響により、タイの中でも低い経済社会水準にあります。

 子ども達への教育支援
タイ政府内務省より公的な奨学金基金として認められ、機能しています。

1.基金の内容
児童、高校生、大学レベルにおいて、彼らの教育に関わる経済的支援を目的としているSWIFT社が総売上高の若干のパーセンテージを寄付し、基金を支えています。
私たちのほうれん草も形を変えてタイの子供たちの教育に貢献しています。

2.奨学金の対象者と選抜基準
<対象は>
(1)SWIFT社の従業員の子供たち
(2)SWIFT者が契約する農場の農夫の子供たち
(3)SWIFT社と関係なく就学が困難な貧しい児童、高校生、大学生
スカラシップ  
3.大学生協の基金への役割
大学生協が、SWIFT社が設立した基金に組織として参加しているわけではありません。しかしながら、大学生協がSWIFT社をパートナーとして始めたほうれん草栽培とそのビジネスが、SWIFT社に対しこの基金設立の大きな動機と勇気を与えることになりました。
それは、
・大学生協が持ちかけた、この「ほうれん草栽培と取引」が、タイ北部地域の生産者の雇用と生活に影響を与える可能性をもつビジネスであるとSWIFT社が考えていること。
・公正取引並びに生産者支援に基づくこの「ほうれん草栽培と取引」を共に育てていくパートナーとして、SWIFT社が大学生協との出会いを喜び、基金を本格化するきっかけになったこと。
に表れています。
私たち大学生協は、このほうれん草栽培と取引を通じて、SWIFT社の理念を支え、そしてその基金を支えています。
ひいては、大学生協食堂でほうれん草を食べることが、タイの子供たちの教育や、タイ北部地域の人々の生活に貢献することにつながっているのです。

 ポスターができました
新しいポスターができました。 クリックすると拡大します。
ホウレン草ポスター