逆境のなか周りを素直に頼ったら、
愛される食堂が生まれた。

先輩インタビュー

食堂部店長/2016年4月入職

村上 綾華 AYAKA MURAKAMI

東京農業大学応用生物科学部を卒業し、新卒で大学生協に入職。慶應義塾生協や東京大学生協などの、複数食堂部で経験を積んだあと、東京農業大学の厚木食堂・厚木購買へ異動、店長に就任。現在は、自身が通っていたキャンパスも含む世田谷・厚木両キャンパスの食堂部にて店長を務めている。

SECTION 01

大学生協に入職した理由

食育を軸にした就職活動。 「学生の食を支える」という仕事に惹かれた。

大学時代は「食育」「大量調理」「食事療法」など栄養学に関することを多岐にわたって学んでいました。学びを深めてたどり着いたのは「食を通して疾病を予防することが、いかに大切か」ということ。健康を保つためには、普段の食事から気を配ることできるような“食育”が重要だと思い知らされたんです。そこで、「食育に関わる仕事」という軸で就職活動を始め、複数社の選考を受けました。

いくつも選考を受ける中で、特に興味深いと思ったのが大学生協でした。私自身、大学時代は午前から夕方頃まで授業や研究室活動、部活動などもあり、キャンパスの滞在時間がかなり長い学生で、大学生協の各店舗にはとてもお世話になっていたのです。大学生協は購買部でもお弁当や軽食をはじめとする食品を扱っている等、食堂以外でも“食”に関われる事業があったこともあり、「今度は自分が学生の食を支えたい」と思い、入職を決めました。

SECTION 02

仕事内容について

大学ごと、季節ごと、イベントごとに、
最適な食堂の姿を考え続ける。

現在は食堂の店長として、東京農業大学世田谷・厚木両キャンパスにある複数店舗のマネジメントをしています。具体的には、メニューごとに「どのくらい注文があるか」を予測し運営準備を行なう出食計画、パートさんたちのシフト管理、学園祭など大学のイベントに向けた準備、オススメメニューの広報など。接客をすることもありますが、今は企画寄りの業務のほうが多いですね。

利用者のニーズをリサーチして、店舗オリジナルのメニューを企画するのも店長の仕事です。例えば、最近考案して販売させていただいたのは、1日の約1/3野菜が摂れる!シリーズの「北海道風味噌ラーメン」というメニュー。食に関心が高い学生さん方に、栄養バランスが良くて、手に取りやすい中華麺のタイプのメニューはきっと喜ばれると思いスタッフと一緒に考案しました。注文をいただく割合も想定以上で、「より手に取りやすい野菜商品」に対する思いが伝わっていれば嬉しいです。

もちろん、経営観点ではロスを減らすことも重要です。季節や大学のイベント、テスト期間などを考慮して出食計画やメニュー内容を調整しています。「昨年の期と同様」という訳にはいかず、毎回悩みますがバッチリはまったときは、パートスタッフさんとも喜びを分かち合っています。

SECTION 03

仕事で大切にしていること

周囲を頼れるから、
はじめての挑戦にも積極的になれる。

新商品を開発するとき、商品の広報物を作るとき、出食数を予想するとき、イベントの準備をするとき、職場環境を改善するとき…運営において大切な決断をするときは、いつも共に働く仲間の意見を大切にしています。きっかけは、初めて店長に就任した時のこと。経験が浅い中で心細かった私に、パートさんたちが「店長だってわからないことがあって当然。何でも聞いてね」と声をかけてくれたんです。一人ではないのだなと思えて、本当に心強かったですね。

昨年実施の東京農業大学の学園祭『収穫祭』でもパートさん方に助けられました。昨年はお客様を校内に招いてのイベントだったので、どのくらいの来客があるかが全く見当つかず…。そこで、コロナ禍以前から働いていたパートさんたちから当時のことを聞き、それを参考に情勢を踏まえて出食数を予測。周りのスタッフと丁寧なコミュニケーションを取り、運営計画を立てた結果、おかげさまで大きな問題もなく当日を終えることができました。大学生協では定期的な異動もあるため、周辺環境に慣れるまでに時間がかかることもあるかもしれません。でも、積極的に周りを頼り「変化を楽しもう」と前向きに行動することが、より良い仕事につながるのだと思います。

SECTION 04

印象に残っているエピソード

学生がお母様とご来店。“紹介したい食堂”を
つくれたことが嬉しかった。

2022年の学園祭当日のことです。学園祭自体にお申し込みされた方であれば、一般来場者の方も食堂利用できるような店舗営業の日でした。頻繁に利用してくれているある学生さんがその日も足を運んでくれており、ふと見ると、隣にはご家族の姿が。私のことを見つけると「今日は家族にも紹介しようと思って一緒に来ました!」と声をかけてくれたんです。ご家族にも紹介したいと思って頂けるような場所になっていたことが嬉しくて。自分の仕事の意義を、再認識できた気がしました。

こちらの方以外にも、ご家族を連れてきてくれる学生たちは多かったですね。久しぶりの学園祭ということで、商品想定や当日の流れ検討、感染対策など準備はとても大変でしたが、そうした苦労も吹き飛ぶくらい嬉しい出来事となりました。

SECTION 05

求職者へのメッセージ

事業が幅広いから、得意分野がある人も、
これから探す人も活躍できる。

就活時代を振り返って思うのは、「これだけはこだわる」という軸を持って調べることが大切、ということです。就職先の選択肢が多いからこそ、手当たり次第に探すのではなく、判断基準があったほうが自分に合う職場が見つかりやすくなります。私自身も初めは民間企業を中心に就職先を見ていましたが、「食育に関わりたい」という思いを軸にしたことで、本当にやりたい仕事を見つけることができました。

まだやりたいことがはっきり絞り切れていない方であれば、まずは自分の好きなことや得意なことを軸にするのがオススメです。私のように「この軸にする」というものが決まっている方はもちろん、興味のある分野が複数ある方にも、大学生協は良い環境だと思います。食堂・購買・公務員講座など多彩な事業を展開しているため、幅広い経験を積む中で、自分が活躍できる場所や本当にやりたい仕事がきっと見つかるはずです。

※このインタビューは2023年9月時点のものです。

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