学生や先生に寄り添えているか。
常に自問自答の日々です。

先輩インタビュー

公務員講座/2007年4月入職

須田 治子 HARUKO SUDA

大学卒業後は印刷会社に就職し、2年程勤める。その後、新潟大学生協でのアルバイト、嘱託職員を経て、2007年に職員として入職。購買部・書籍部にて経験を積み、2012年には新潟県立大学にて書籍部と食堂部の複合店長を務める。2015年に信州大学へ異動し、本部課長・購買書籍部店長に着任。2021年からは大学生協が提供する「公務員講座」を担当している。

SECTION 01

大学生協に入職した理由

民間企業を経て気づいた、
「目の前の人にとことん寄り添える」喜び。

大学生協との出会いは、学生時代に自分が通う学校の大学生協でアルバイトを始めたことがきっかけでした。当時担当したのは、PCや家電などの商品をはじめ大学生活にあたっての準備をサポートする「新入生向け特設会場」の運営。設営や接客を手伝う中で、「教授や大学職員以外にも、学生のためにこんなに多くの人が働いているのか」と驚きました。

卒業後は一度民間企業に入社したのですが、転職のタイミングで思い出したのが、大学生協でのアルバイトのこと。楽しいだけではなく、「自分の仕事が誰の役に立っているのか」を実感できる環境だったなと蘇ってきて。大学生協は、学生や教職員が自身の大学生活のために運営する非営利団体です。だからこそ私たち大学生協の職員も、学生や教職員の方々にとことん寄り添い、教育や研究を支えることができます。民間企業じゃないからこそのこうしたスタンスに魅力を感じ、入職を決意しました。

SECTION 02

仕事内容について

幾度も重ねた会話が、
学生の将来の選択肢を広げる。

現在は「公務員試験対策講座」の事務局員として、公務員を目指す学生のサポートや講座カリキュラムの企画をしています。学生との面談も、大切な業務の一つです。初回面談では現時点での志望先を聞くようにしていますが、意外だったのが、第一希望しか用意していない学生が多いこと。あえて1つに絞っている人もいますが、「公務員=市役所のイメージだった」など、他の選択肢を知らないケースがほとんどです。だからこそ、同じ“公務員”でもどんな仕事や就職先があるのかを紹介したうえで、まずは選択肢を増やすことを大切にしています。

志望先が決まったら、次は面接に向けた自己分析を行ないます。でも、「あなたの強みは?」と急に聞かれても答えられる人は少ない。そのため、「部活は何をしていたの?その中でどんなことを大切にしてきた?」と学生生活を一緒に振り返ることで、自分を知る手助けをします。

相手によって、コミュニケーションの取り方を変えることも意識していることの一つです。一度成功したやり方だとしても、人が変わればうまくいかないこともある。私自身、なかなか思うようにいかず悩んだ時期もありましたが、「まずは目の前の人を知る」ことを大切にすることで、仕事もスムーズにいくようになった気がしています。

SECTION 03

仕事で大切にしていること

学生や先生が何を必要としているのか。
それが、すべての判断軸。

大学生協で働く魅力は、「誰のための仕事なのか」が明確なところ。業務で迷いが発生した時には、「学生や教職員の方々が何を必要としているのか」に立ち返って判断しています。

例えば、「公務員試験対策講座」を受けている学生が民間企業との就職で悩み始めたとき。仮に理由が「受かる自信がないから」であれば、不安をとりのぞき、一緒に頑張ろうと励ますでしょう。でも、それがもし「希望する企業で本当にやりたいことが見つかった」という理由なら、公務員の受験を止めるという選択を尊重します。もちろん、大学生協側としては公務員を目指してほしいという気持ちはありますが、それを押し付けるのは学生のためじゃない。仕事をするうえで判断に迷ったときは、常に「学生や先生にとって一番良い行動を取れているか」と自分に問いかけるようにしています。

SECTION 04

印象に残っているエピソード

学生や親御さんからの信頼が、
何より嬉しくて。

大学生協で働き始めてから一番印象に残っているのは、信州大購買部で新入生向け商品のご案内をしていた時のこと。とある親子へご提案を行なったとき、帰り際お母様がお子様に向けて「何かあったら須田さんに相談しなさい」と言ってくださったんです。初めてお会いしたのに、そこまで信頼してくださったのが嬉しくて…。

今改めて振り返ると、やはり「押し付けない」ということが、信頼を得たポイントだったのかなと思います。その日も一方的にオススメ商品を伝えるのではなく、まずは学生や親御さんの求めるものを把握するため、相手の話を聞くことを大切にしました。売れればOKではなく、あえて「○○さんの学部なら、この商品は必須ではありませんがこんな風に使えて便利です」と正直に伝えたり。逆に必要なものについては根拠をセットで提案したり。コミュニケーションをとる中で、相手にとってのベストな選択をお手伝いする姿勢は、公務員試験対策講座に限らず、大学生協のすべての仕事に共通していることですね。

SECTION 05

求職者へのメッセージ

「新人でも活躍できる」ではなく、
「新人だからできること」がたくさんある。

「学生や先生たちに、大学生活をイキイキと過ごしてほしい」という想いに共感できる方であれば、きっとご活躍いただけると思います。コロナ直後はリモート授業が増え、学生と直接お会いする機会が減って寂しく感じたこともありました。それでも少しずつ校内に人が戻り始め、学生たちが楽しそうに通う姿を再び見られるようになったことは本当に嬉しくて。彼らの笑顔が、私の一番のモチベーションになっています。

もうひとつ、就活生の皆さんに伝えたいのは、学生の頃の記憶が新しい“新人時代”だからこそ、活かせる経験がたくさんあるということ。自分が通っていた大学に対する思いや、日々の生活で感じることを書き留めておけば、入職した後で必ず役に立つ時が来ます。大学生協は年次に関わりなく職員みんなの意見をもとに運営しているため、若手にも積極的に発信してほしいという風土。自分の意見で大学生活がより良くなっていく喜びを、ぜひ感じてもらえたら嬉しいです。

※このインタビューは2023年9月時点のものです。

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